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「源氏物語:母と子の別れ」の要点とは
- 明石の君は、光源氏に我が子である姫君を渡さなければならない
- 光源氏の本妻である紫の君にいよいよかなわくなると分かっていたが、明石の君は姫君の未来を思って泣く泣く受け渡す
「源氏物語:母と子の別れ」の登場人物
- 明石の君
- 姫君
- 光源氏
「源氏物語:母と子の別れ」の重要な場面
- 明石の君は、姫君との別れに耐え切れずひどく泣いて悲しむ
- 光源氏は、悲しむ明石の君に対して罪悪感を抱く
「源氏物語:母と子の別れ」の内容要約
雪やあられの降る日、自分の娘(姫君)を光源氏に渡さなければいけない明石の君は、心細い気持ちで外を眺め、高貴な人のように乳母とともに歌を詠みながら、今後についての不安を抱えていました。
雪が少し溶けたころ、光源氏が迎えに来ました。光源氏はとてもかわいらしい姫君を見て、宿縁(前世からの縁)を思いますが、同時に明石の君のつらそうな様子もいたわります。明石の君は気丈にふるまいますが、ついにこらえきれず涙を流します。
無邪気な姫君は、車に乗って「一緒に行こう」と明石の君を誘います。明石の君は「いつまた会えるでしょう」という歌を詠みひどく泣いて、光源氏は「いずれ三人で暮らしましょう」と歌を返します。出発したあとも、光源氏は残された明石の君を思い、自分が姫君を奪ってしまったのだと罪悪感を抱きます。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』