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「蕪村:月夜の卯兵衛」の要点とは
- 蕪村が二十代後半の頃に行った東北での体験をもとにしている
- 蕪村は「宇」という音と、美しい月夜から「うさぎ(卯)」へと想像を膨らませていく
「蕪村:月夜の卯兵衛」の登場人物
- 私(蕪村)
- 宇兵衛(卯兵衛)
「蕪村:月夜の卯兵衛」の重要な場面
- 蕪村が九十九の宿に泊まったとき、物音を聞きつけて夜に起き上がった
- 庭に出てみると、きれいな月夜の下で宇兵衛が麦をついていた
「蕪村:月夜の卯兵衛」の内容要約
出羽の国から陸奥のほうへ行ったとき、山の中で日が暮れてしまったので、九十九袋という里で宿につきました。そこでは物音が夜通し響いていたので、不思議に思って外へ出ると庭で年をとった男が麦をついていました。
私も外へ出てみると、月が美しく、風は心地よくとても良い情景です。男はおそらく、暑い日中を避けて、心地よい夜の時間に仕事をしているのでしょう。
私が名前を尋ねると、男は「宇兵衛」と答えました。涼しく、月が美しい夜に麦をつく宇兵衛はさながら、月で餅をつくうさぎの「卯兵衛」かのようでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』