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平安時代の結婚事情の要点
- 古文に頻出する平安時代の愛の物語について結婚事情を知る
- 平安時代は一夫多妻制だった
- 「通い婚」という結婚携帯だった
- 妻の実家の家柄・財産が重要だった
「一夫多妻制」が普通だった!
今の常識では考えられないことですが、平安時代の貴族は一人の男性が何人もの奥さんをもつ、「一夫多妻制」でした。浮気公認!ではなく、今とは家族のあり方が違いました。もちろん、第一夫人となる奥さんとその他の奥さんは待遇に差がありました。
婚姻届はなかった!
平安時代の結婚では、今でいうデート婚スタイルで、婚姻届といった法的な手続きはありませんでした。結婚すると、同居する場合もありますが、基本的には夫が妻のもとに夜になると通ってくる「通い婚」というスタイルでした。
大切なのはズバリ家柄
今では結婚相手の条件はひとそれぞれ。でも、平安時代は妻の実家や財力が夫を支えますので、家柄のよい女性が一番大切な奥さんになりました。妻の奥さんの父親の身分が下がったり、財産をうしなったりすると、捨てられる妻もいたほどでした。結婚のためには、女性の家柄がとても大切でした。
参考
荻野文子『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』学研 2013