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「去来抄:『うづくまる』の章」の要点とは
- 病に伏した芭蕉は、集まった門人たちに句を作るように薦める
- その際には自分に相談をさせないことで、芭蕉の句に対する心構えを学ばせている
「去来抄:『うづくまる』の章」の登場人物
- 師(芭蕉)
- 私(去来)
- 丈草
「去来抄:『うづくまる』の章」の重要な場面
- 芭蕉は床に伏しながら、丈草の「うづくまる」という句を賞賛する
- 去来は、師の死を目の前にしたときには凝った句を詠むことなどできないと悟る
「去来抄:『うづくまる』の章」の内容要約
師は自分の病床で、集まった門人たちに「夜伽」を題にして句を作ってみなさいと薦めました。さらに「私はもう死んだものとして、私に相談をしてはいけません」と言います。さまざまな句が詠まれる中で、師は丈草による「うづくまる薬缶のもとの寒さかな(薬を煎じる薬缶のもとにしゃがみこんでいると、寒さと悲しさが押し寄せる)」という句だけを賞賛しました。
私は、師の死を前にしたようなときには率直な感情ばかりが浮かぶのだと実感しました。この句のように素直に吐露することしかできず、趣向をこらしたりすることは二の次なのです。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』