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「今昔物語:検非違使忠明」の要点とは
- 強い決意を抱くことを意味する「清水の舞台から飛び降りる」にまつわるエピソード
- 観音様への深い信仰心が要となっている
「今昔物語:検非違使忠明」の登場人物
- 検非違使の忠明
- 京童部
「今昔物語:検非違使忠明」の重要な場面
- 清水寺の橋殿(清水の舞台)でけんかになる
- 逃げ切れなかった忠明は飛び降りることになる
「今昔物語:検非違使忠明」の内容要約
昔、検非違使の忠明というものがいて、若い頃、清水寺の京童部たち(乱暴で、無茶なふるまいをする京の若者たち)とけんかをしました。取り囲まれて殺されそうになってしまった忠明は本堂のほうへ逃げましたが、逃げ切れずに追い込まれてしまいます。忠明はどうしようもなくなり「観音様、お助けください」と祈りながら、谷へ飛び降りてしまいました。 すると、突然風が吹き上がり、空を飛ぶ鳥がそっと着地するようにゆっくりと落ちることができたので、うまく逃げ切ることができたのです。京童部たちは、谷を見下ろして呆然とするばかりでした。
忠明は、自分がこうして助かったのは観音様に祈ったおかげだ、観音様のおかげだと思いました。
そして忠明がこの話を語ったのを聞き継ぎ、今もこうして語られているのです。
参考
東京書籍『教科書ガイド国語総合(古典編)』