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「建礼門院右京大夫集:この世の他に」の要点とは
- 作者である建礼門院右京大夫が、平維盛、資盛兄弟についてつづっている
- 二人の死を知って悲しむ作者の心情が語られる
「建礼門院右京大夫集:この世の他に」の登場人物
- 作者(建礼門院右京大夫)
- 平維盛
- 平資盛
「建礼門院右京大夫集:この世の他に」の重要な場面
- 維盛に続き、資盛も亡くなってしまい、作者は悲しみに暮れる
- どちらの死においても、作者は和歌を詠んで気持ちを整理する
「建礼門院右京大夫集:この世の他に」の内容要約
維盛様が海に身を投げて亡くなったことに、人々が気の毒がりました。優れた人の多い平家の中でも、維盛様は特に優れた容姿と心くばりの人でした。後白河法皇の五十歳を祝う宴で青海波という舞を披露したときは、光源氏にも例えられました。「私を弟の資盛と同じように思いなさい」と言ってくれたことなどを思い出すと、悲しいとも何とも言えず、和歌を詠んでその死をしのぶしかありません。
その翌年の春、愛する資盛様も亡くなったと聞いてただ呆然として泣き暮らしました。どうにかして忘れようとしても、かえって資盛様の面影や言葉がちらついてしまいます。「悲しい」などという言葉では表しきれない気持ちは、和歌に託して詠むしかないのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』