「伊勢物語:あづさ弓」3分で理解できる予習用要点整理

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「伊勢物語:あづさ弓」の要点とは

  • すれ違ってしまった男女の思いを「あづさ弓」に託して描いたエピソード
  • それぞれに歌を詠み合いながら、離れていたあいだの気持ちを告げる

「伊勢物語:あづさ弓」の登場人物

  • ある男
  • 恋人の女

「伊勢物語:あづさ弓」の重要な場面

  • 女が別の男との結婚を決めたとき、三年間連絡のなかった男が帰ってくる
  • 女は男を追って飛び出していくが、最後には死んでしまう

「伊勢物語:あづさ弓」の内容要約

昔、男が片田舎に住んでいました。男は宮仕えをするために、恋人との別れを惜しんで京に行き、三年のあいだ帰ってくることがありませんでした。
女は、待ちくたびれているときに一途に求婚を迫る別の男がいたので、その人と婚約します。ちょうどその時、昔の男が帰ってきたのです。

男が「戸を開けてください」と願いますが、女は「あらたまの三年をまちわびてただ今宵こそ新枕すれ(三年間、あなたが帰ってくるのを待っていましたが今夜、他の人と結婚します)」と詠みます。

男は「あづさ弓ま弓つき弓年を経てわがせしがごとうるはしみせよ(弓の種類のように色々あったわたしたちですが、私がしたように新しい人と仲良くしてください)」と言って帰っていきます。女は「あづさ弓引けど引かねど昔より心は君によりにしものを(弓を引こうが引かまいが、心はあなたに寄り添っているのに)」と返します。男が帰ってしまったので、女は悲しさから追いかけました。

しかし追いつくことができず、途中で倒れてしまいます。近くにあった岩に、指の血で「あひ思はで離れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる(両思いになれず離れてしまった人を、とどめられず私の身体は消えてしまいそうです)」と書き、女はそこで息絶えてしまったのでした。

参考

数研版『教科書ガイド高等学校 国語総合 国語総合 現代文編・古典編』

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