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「源氏物語:若紫」の要点とは
- 光源氏が僧坊を覗き見ていると、一人の少女が目に留まる
- 光源氏は、藤壺の宮のことを心から慕っている
「源氏物語:若紫」の登場人物
- 光源氏
- 尼君
- 少女
- 藤壺の宮
「源氏物語:若紫」の重要な場面
- 夕暮れ時、光源氏はばれないように小柴垣の僧坊を覗き見る
- そこへ泣きながら駆け込んできた少女を、尼君が叱りつける
「源氏物語:若紫」の内容要約
夕暮れどき、光源氏が小芝垣の僧坊を覗き見ると上品な尼君がお経を読んでいました。そこへ、ひとりの少女が駆け込んできます。
少女は将来が楽しみに思えるほど美しく、尼君にどこか似ています。少女の目元に泣いた跡が残っていることに気づいた尼君がどうしたのかと尋ねると、少女は「閉じ込めておいた雀が逃げてしまった。」と言います。それを聞いた尼君は「生き物を捕まえてはいけないと言ったのに。情けない。」と説教をはじめます。
尼君は少女を座らせると、髪をなでながら「あなたのお母さんは、十歳くらいでお父さんと死に別れたけれど、その時には色んなことを分かっていましたよ。あなたは、私が死んだらどうするの?」と声をかけます。
光源氏は、雀が逃げてしまったことと説教されたことで悲しんでいる少女が、自身の思い人・藤壺の宮に似ていることに気づき、思わず涙ぐんでしまいます。尼君が少女の将来について歌を詠んでいると、尼君の兄が「光源氏に挨拶に行こう。」と声をかけ、簾を下げてしまいます。光源氏は聖の庵室に帰りながら、あの可愛い少女を藤壺の宮の代わりに手もとに置いておけないものかと考えます。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』