「大鏡:花山天皇の出家」の要点とは
- 花山天皇は十七歳で即位、わずか二年後の十九歳で出家した
- その裏には、策士な道兼とその父である兼家の陰謀があった
「大鏡:花山天皇の出家」の登場人物
- 花山天皇
- 藤原道兼
- 藤原兼家
「大鏡:花山天皇の出家」の重要な場面
- 出家をためらう花山天皇に対し、道兼はうそ泣きまでして決心させる
- 天皇が後戻りできないところまで来て、道兼は「お供をする」という約束を捨てて逃げる
「大鏡:花山天皇の出家」の内容要約
花山天皇は愛する人を亡くしたショックにより、出家しようかと考えていることをもらします。藤原道兼は「花山天皇が出家するなら、自分もお供をする」と告げ、直前にためらいを見せた花山天皇に「後戻りはできない」という旨を伝え、泣きながら懸命に引き止めます。しかしそれはうそ泣きでした。 道兼とその父である兼家の陰謀で、花山天皇は出家へと仕向けられていたのです。
心を決めた花山天皇が坊主頭になったとき、道兼は約束を破って逃げ出してしまい、花山天皇は裏切りを知って思わず涙を浮かべます。兼家は、道兼がつれられるまま出家することのないよう警備の武者を用意までして花山天皇の出家計画を立てていたのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』