「大鏡:道長、伊周の競射」の要点とは
- 的に矢を当てるという遊びで、道長と伊周が争う
- 追い詰められた場面で、道長と伊周は対照的な結果を出す
「大鏡:道長、伊周の競射」の登場人物
- 関白道隆
- 伊周
- 道長
「大鏡:道長、伊周の競射」の重要な場面
- 競射で伊周が負けると、周りの人間は伊周が勝てるように延長させた
- 道長は不快に思いながら、プレッシャーに打ち勝ってさらに的に矢を命中させていく
「大鏡:道長、伊周の競射」の内容要約
関白道隆の子である伊周が弓矢をつかって遊んでいると、叔父である道長がやってきます。そして伊周と道長のふたりで、競射の対決をすることに。道隆が、道長の機嫌をとるために「先に射っていい」と言いますが、結果それが圧勝へとつながります。
周りの人たちは「あと二回延長しろ!」と慌てて、伊周に勝たせたがります。道長が不快に思いながらも「我が家から天皇や后が出るならこの矢が当たる!」と言いながら矢を射ると、見事的に命中します。その堂々とした姿に、伊周は強いプレッシャーを感じて自分の番では的を外してしまいました。
二回目、道長は「自分が摂政・関白になるならこの矢が当たる!」と言いながら矢を放ちます。なんと、これも見事に命中。気まずい雰囲気の中、道隆は伊周に二回目の矢を放つのを辞めさせ、中止としてしまうのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』