格助詞「にて」「して」:古文文法の助詞の種類

格助詞「にて」「して」の要点

  • 格助詞「にて」「して」は連用修飾格

格助詞とは

助詞のうち、体言や活用語の連体形などについて、その語とあとにくる語がどのような関係になっているかを示すはたらきをするものを「格助詞」という。
格助詞は、「が・の・を・に・へ・と・より・から・にて・して」の十個を覚える。

格助詞「にて」の用法

格助詞「にて」には、連用修飾格の用法のみである。

連用修飾格
(場所・時間・手段・材料)を表し「~で」と訳す
(原因・理由)を表し「~によって」と訳す

格助詞「して」の用法

格助詞「して」には、連用修飾格の用法のみである。

連用修飾格
(方法・手段)を表し「~で」と訳す
(動作の共同者)を表し「~とともに」と訳す
(使役の相手)を表し「~に命じて」と訳す

※ 連用修飾格=連用修飾語作る格助詞

参考

「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年
「古文文法問題演習」河合出版2015年

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