「紫式部日記:女郎花」の要点とは
- 前半には早朝に殿と詠んだ歌、後半には夕暮れ時三位の君とのやりとりを描く
- 二つのエピソードを、女郎花を中心に対照的に描き出す
「紫式部日記:女郎花」の登場人物
- 殿(藤原道長)
- 三位の君(藤原頼通)
- 私(紫式部)
「紫式部日記:女郎花」の重要な場面
- 早朝、殿が女郎花を渡してくれたことをきっかけに歌を詠む
- 夕暮れどき、三位の君の年齢に似合わない大人っぽさに驚く
「紫式部日記:女郎花」の内容要約
早朝、殿が満開の女郎花を私に差し出されました。起きたばかりの自分の顔と今が盛りの花とを比べ、盛りを過ぎた自分を嘆く歌を詠むと、殿はほほえんで「美しさはあなたのお心次第だ」と歌を返しました。
その後、しんみりとした夕暮れ時に三位の君が現れました。彼は十七歳という年齢のわりに大人びていて、男女についての世間話はとても立派です。女郎花を女性に託す古歌を口ずさんで出ていく姿など、まるで物語の中の理想的な男性でした。
こんなたわいないことをふと思い出したり、その時は興味深いと思ったことを忘れたりするのはいったいどういうことなのでしょう。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』