「堤中納言物語:このついで」の要点とは
- 中宮の前で語られた二つのエピソードを中心に描かれている
- 教科書には載っていない話と合わせると、女性の一生が語られていることが分かる
「堤中納言物語:このついで」の登場人物
- 中将の君
- 小将の君
「堤中納言物語:このついで」の重要な場面
- 一つ目は、本妻を持つ男が、美しい歌によって女のもとに引き止められた話である
- 二つ目は、東山で修行をしていたときに出会った女性と、その妹の歌が素晴らしかったという話である
「堤中納言物語:このついで」の内容要約
中将の君が話しました。「ある姫君と子どものところへこっそり通う男がいたのですが、厳しい本妻の存在があったため連絡は途絶えがちでした。しかし子どもは男を慕っていて、時々男に連れ出されたりもしていました。しばらくしたとき、男がまた子どもを連れ出そうとすると、普段何も言わない姫君がひとりで残されるつらさを歌に詠みました。男はその歌に感動し、男自身もそのまま姫君のもとへとどまったそうです」
少将の君が話しました。「東山あたりの寺で仏道修行をしていたとき、別の部屋で美しい女が尼になろうとしていました。その女性の妹らしき人も、出家を前に涙をこらえきれない様子です。胸を打たれたので歌を詠んで送りましたが、妹の返歌がとてもすばらしかったのです」
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』