「徒然草:世に従はん人は」の要点とは
- 作者が自然や生命のあり方について「無常」を訴えている
「徒然草:世に従はん人は」の登場人物
- この世に順応しようとしている人
「徒然草:世に従はん人は」の重要な場面
- この世に順応しようとしている人は、物事の時機を知らなければいけない
- 一方、死は自然のように速く移り変わり、また突然やってくるものである
「徒然草:世に従はん人は」の内容要約
世間の動きにあわせていこうとする人は、時機を知らなければうまくいきません。ただし、病気、出産、死は時機を選ばずに訪れます。生、住、異、滅の移り変わりは少しも停滞することがありません。だから、必ず成し遂げたいことは、準備に手間取ったり先延ばしにしたりして時機のよしあしを言ってはいけません。
四季の変化についても、春には夏の気配、夏には秋の気配があります。木の葉が落ちるのも、芽が育っているから落ちていくのです。このように変化を待っているあいだにも内側で準備しているため、移り変わりが速いのです。人の生、老、病、死はそれ以上に速く、四季のような順序もなく突然訪れます。人は誰でも死ぬと知っていますが、思わぬときにやってくるのです。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』