「源氏物語:萩の上の露」の要点とは
- 女三の宮の存在によって不安を抱えがちになった紫の上は、ついに病にかかる
- 「露」と、はかない紫の上の命を並べて描かれている
「源氏物語:萩の上の露」の登場人物
- 紫の上
- 院(光源氏)
- 中宮(明石の中宮)
「源氏物語:萩の上の露」の重要な場面
- 紫の上は、萩の上の露に自らの命を重ね合わせた歌を詠む
- 紫の上の様態が急変すると、院は様々な手を尽くして回復を祈る
「源氏物語:萩の上の露」の内容要約
ある日、お見舞いに来た中宮とともに、紫の上は庭の草木を眺めていました。そこへやってきた院は、紫の上が元気そうであることを喜びます。紫の上は「自分が死んだら院はどれほど悲しむだろう」と悲しくなり、萩の上の露に託して自分の命のはかなさを詠みます。それに対し、院は死ぬときは一緒でありたいと涙ながらに詠み、中宮ははかないのは誰でも同じことだと慰めます。
そのうち紫の上の様態は急変してしまいます。中宮が手をとると、もはや臨終といった様子です。院は、以前紫の上が危篤の状態から復活した経験から、期待を捨てずにあらゆるお祈りをします。しかしそのかいもなく、明け方紫の上は息を引き取ったのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』