「平家物語:富士川」の要点とは
- 富士川での開戦の前日から、当日の朝までの様子が描き出されている
- 平家は、二度の勘違いによって醜態をさらしてしまう
「平家物語:富士川」の登場人物
- 平家の者たち
- 源氏の者たち
「平家物語:富士川」の重要な場面
- 平家は、人々が逃げ出す際に焚いている火を、源氏のかがり火と勘違いしてしまう
- さらに水鳥が飛び立つときの羽音を源氏が攻め込んできた音だと、再び勘違いしてしまう
「平家物語:富士川」の内容要約
十月二十三日、明日は源氏と平家の富士川での開戦です。夜、平家が源氏の陣地を見ると、戦を恐れて逃げ出す人が炊事などをしている火が灯っています。平家はそれを源氏のかがり火だと勘違いし、その多さに焦ってしまいます。そして深夜、平家は富士の沼にいた水鳥たちがいっせいに飛び立つ羽音を奇襲の音と勘違いして戸惑い、他人の馬に乗ってしまったり、矢だけ持ちだし弓を忘れてしまったり、仲間に踏まれて悲鳴をあげたりと散々な状態になってしまいました。
そして翌朝、源氏の大軍が攻めてきて、地面が鳴るほどの鬨の声(戦へ向けて気合を入れてあげる声)をあげたのでした。
参考
三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』