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「源氏物語:夜深き鳥の声」の要点とは
- 光源氏は、兄に頼まれ女三の宮と結婚することになる
- 新婚三日間、男は女のもとに毎夜欠かさずに通うというしきたりがある
「源氏物語:夜深き鳥の声」の登場人物
- 光源氏
- 紫の上
「源氏物語:夜深き鳥の声」の重要な場面
- ひとりで夜を過ごす経験が長年ない紫の上は、悲しみをこらえて光源氏を送り出す
- 寂しい思いが通じ、光源氏の夢に紫の上が登場する
「源氏物語:夜深き鳥の声」の内容要約
女三の宮のもとに通い始めて三日目の夜、紫の上の寂しげな様子を見た光源氏は今さらのように女三の宮との結婚を後悔し、自分の立場を理解してもらおうとしたり、変わらぬ愛を歌ったりします。なかなか出かけようとしない光源氏を、紫の上は「世間体もあるから」とせき立て女三の宮のもとへ向かわせます。しかし、見送る胸のうちはやはり穏やかではありませんでした。
紫の上も寝所に入りますが、寂しさのあまり平静ではいられません。昔のことを思い出しているうち、とうとう一晩中眠れず、紫の上は一番鳥の声を聞くのでした。
女三の宮のところで眠っていた光源氏は、紫の上の夢を見て胸騒ぎを覚え、一番鳥が鳴くとすぐ帰ることにしました。
帰ってきた光源氏に対し、紫の上は涙で濡れた袖を隠して優しく接します。その姿を見た光源氏は、改めて紫の上ほどの女性はほかにいないと思うのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』