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「徒然草:ある人、弓射ることを習ふに」の要点とは
- 自分では意識していないような言動からも怠け心が生まれていることを指摘するエピソード
- 目の前の事柄に集中することは難しいこととであるという教え
「徒然草:ある人、弓射ることを習ふに」の登場人物
- 弓の練習をしている人
- 弓の先生
「徒然草:ある人、弓射ることを習ふに」の重要な場面
- 弓を練習する際、二本の矢を用意した人の怠け心を先生が指摘する
- 「無意識の怠け心」は仏道における修行でも存在する
「徒然草:ある人、弓射ることを習ふに」の内容要約
昔、ある人が弓の練習をすることになり、矢を二本持って的に向かっていきました。それに対し先生は「初心者が二本の矢を持ってはいけません。二本目が当たればいいと思って、一本目の矢をいい加減に思ってしまうからです。毎回必ず、その一本で射る気持ちでいなさい」と言いました。 たった二本の矢を、先生の前で「外れてもいい」と思うわけもないのですが、先生はそうした無意識の怠け心を指摘したのでした。こうした考え方はとても大切です。
仏道の修行でも、夕方には「翌朝の時間があるから」、朝には「夕方の時間があるから」と後の時間をあてにしていると怠け心が浮かんでしまいます。今すべきことに集中するのはとても難しいのです。
参考
三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』