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覚えておきたい古文常識:天皇・中宮編の要点
- 天皇を意味する呼び名は「帝(みかど)」「内裏(うち)」「上」などがある
- 複数いる奥さんのトップは「中宮(ちゅうぐう)」
- それ以外の奥さんは「女御(にょうご)」「更衣(こうい)」など
「帝(みかど)」「内裏(うち)」「上」天皇は呼び名がいっぱい!
天皇を意味する呼び名はたくさんあります。「帝(みかど)」「御門(みかど)」「内(うち)」「内裏(うち・だいり)」がよく出ます。「当代(とうだい)」「今上(きんじょう)」という場合は、「現在の天皇」という意味です。そのほかには、「君・上・御前(ごぜん)」という言い方もありますが、これらは天皇以外の身分の高い人にも使われます。
「中宮(ちゅうぐう)」「后(きさき)」はトップの奥さん!
「中宮」「宮(みや)」「后宮(きさいのみや)」・「后(きさい・きさき)」「皇后」「宮の御前(みやのおんまえ)」というふうに呼ばれる女性は、天皇の第一夫人です。たくさんいる天皇の奥さんのうち、最も父親の位が高い女性が第一夫人になりました。
「女御(にょうご)」「更衣(こうい)」…天皇の妻「御息所(みやすどころ)」ランクそれぞれ
身分の高い順に、「女御(にょうご)」→「更衣(こうい)」→「尚侍(ないしのかみ)」→「御匣殿(みくしげどの)」と呼ばれます。これらはすべて天皇の奥さんで、まとめて「御息所(みやすどころ)」です。彼女たちは父親の身分によって呼び方が変わりました。子供をたくさん産んだり、父親が出世するとランクもアップしました。
参考文献
荻野文子『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』学研 2013