「徒然草:花は盛りに」3分で理解できる予習用要点整理

スポンサーリンク

「徒然草:花は盛りに」の要点とは

  • 作者による、ものの見方や感じ方についての美意識が語られている
  • 教養のある人・ない人を比べ、その感じ方の違いを述べている

「徒然草:花は盛りに」の登場人物

  • 身分が高く教養深い人
  • 情緒深くない人

「徒然草:花は盛りに」の重要な場面

  • 花や月、さらに恋愛は、盛りのときだけでなくその前後も趣深いものである
  • それらは目で見るだけでなく、心で感じ取るべきものだ

「徒然草:花は盛りに」の内容要約

花や月は盛りのときだけが趣深いのではありません。雨で見えない月を思ったり、部屋の中で春を知らずにいたりするのもいいものです。花の咲く直前の梢や、花の散った後の庭にも見所はあるのですが、情緒深くない人に限って盛りのときだけしか楽しめないのです。

物事は、始めと終わりに趣があります。恋愛の場合も同じで、すぐに終わってしまった恋を嘆いたり、昔の恋を思い返したりすることにこそ情趣があるのです。

月も、満月より明け方に深山の木の間から見える様子や、雲に隠れているほうが趣深く、しみじみとします。

つまり月や花は目で見るだけでなく、心で感じ取るべきなのです。実際に見るだけでなく、心に浮かべることも大切なのです。

身分が高く教養深い人は、あっさりとした態度でそれらを感じます。しかし情緒深くない人は、実際に見て騒ぎ立てようとするのです。

参考

東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』

スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク