文節とは:古文文法の基礎

文節とはの要点

  • 文節には必ず自立語が一つある。
  • 自立語は必ず文節のはじめにある。
  • 現代仮名遣いに直して言葉をとらえ、文を区切る。

文節とは

文を、意味や発音の上で不自然にならないように区切った最小の単位を文節という。

文節と単語の違い

文節をさらに小さく区切った、言葉として意味を持つ最小の単位を単語という。

文節のルール

文節には、一文節につき、必ず一つの自立語が含まれる。
自立語は必ず文節のはじめにあり、付属語は自立語のあとに続く。また、自立語のみで文節になることもできる。

漢の文帝は、漢の高祖の御子なり。 「二十四考」

漢(自立語)の(付属語)/文帝(自立語)は(付属語)、/漢(自立語)の(付属語)/高祖(自立語)の(付属語)/御子(自立語)なり(付属語)。

この三人は兄弟なり。 「二十四考」

この(自立語)/三人(自立語)は(付属語)/兄弟(自立語)なり(付属語)。

文節のとらえ方

歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して言葉をとらえ、自立語がはじめにくるように文を区切る。

和歌こそ、なほをかしきものなれ。 「徒然草」

和歌(自立語)こそ(付属語)、/なお(自立語)/おかしき(自立語)/もの(自立語)なれ(付属語)。

参考

「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年 「古文文法問題演習」河合出版2015年

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