「奥の細道:旅立ち」の要点とは
- 松尾芭蕉が旅に出る、その始めの部分が描かれている
- 旅に出ることを決心した芭蕉の力強さと、無事に帰って来られるだろうかという不安が垣間見える
「奥の細道:旅立ち」の登場人物
- 私(松尾芭蕉)
- 見送りに来てくれた知人や門人
「奥の細道:旅立ち」の重要な場面
- 先人たちの多くが旅をして生涯を終えていることから思いが募り、旅に出る決意をする
- 千住で知人たちに見送ってもらい、別れの涙を流す
「奥の細道:旅立ち」の内容要約
月日は永遠の旅人であり、その月日の中にある人生も旅のようなものです。昔の風雅人たちは、旅をして生涯を終えた人も少なくありません。私も旅に焦がれるようになり、心狂わされるようになりました。そしてついに旅に出ることを決心し、住んでいた家を人に譲って杉風の別荘に移りました。
陰暦三月二十七日の早朝、心細い気持ちもありながらいよいよ出発のときが来ます。千住まで見送りに来てくれた知人や門人たちと名残惜しい気持ちで挨拶をすると、再び帰って来ることはできるのだろうかと不安な気持ちも生まれ、思わず涙がこみ上げました。
参考
三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』