「更級日記:物語」の要点とは
- 継母や乳母との別れで作者は傷心している
- 作者を元気づけるため、おばが粋な計らいをしてくれる
「更級日記:物語」の登場人物
- 私(作者)
- おば
「更級日記:物語」の重要な場面
- ふさぎこむ作者のため、おばは『源氏物語』全巻などをプレゼントしてくれる
- 大好きな物語を受け取った作者は、毎朝毎晩それらを読みふける
「更級日記:物語」の内容要約
ふさぎこんでいる私のため、実母は物語を手に入れてくれました。おかげで『源氏物語』の一部は手に入ったものの、早くすべてを読みたくて私は太秦寺に願かけをしますが、それでもかなえられません。
ある日、おばのもとを訪ねると、おばは私が物語を好きなことを知っていて『源氏物語』全巻や、『伊勢物語』などを贈ってくれました。私はうれしくてたまらず、そのときの気持ちは后の位も問題にならないほど素晴らしいものでした。
それからは毎日朝から晩まで物語を読みふけりました。僧が夢に出てきて「法華教五の巻を習え」と言われても気にせず、物語の文章を暗記するくらいに熱中して読んでいました。そのうち自分も美人になって物語の登場人物のようになるのだろうと考えていた私は、なんともあきれるものでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』