覚えておきたい古典常識:後宮編の要点|後宮,弘徽殿,藤壺

覚えておきたい古典常識:後宮編の要点

  • 宮中の後ろ側に天皇の奥さんが住む建物群「後宮(こうきゅう)」があった
  • 「弘徽殿(こきでん)」は第一夫人の住むところだった
  • 「藤壺(ふじつぼ)」も第一夫人レベルの奥さんが住んでいた

「夜の御殿(おとど)」のナイトライフは「渡殿(わたどの)」から

天皇の生活する「清涼殿(せいりょうでん)」のうち、「夜の御殿(おとど)」は寝室で、妻たちはここに呼ばれて天皇と愛し合いました。夜の御殿は「渡殿(わたどの)」という渡り廊下で、「後宮(こうきゅう)」の多くの妻たちの部屋とつながっていました。部屋割りは、そのまま天皇の奥さんの身分を表します。

選ばれた女御だけが住む、「弘徽殿(こきでん)」!

内裏の北の中央に、「弘徽殿(こきでん)」という建物があります。ここに住めるのは、有力な中宮(ちゅうぐう:天皇の第一夫人)候補の女御(にょうご)です。「弘徽殿女御(こきでんのにょうご)」というのは、天皇の第一夫人だと判断してください。

「藤壺(ふじつぼ)」も有力な奥さんの部屋

宮中には、「〜舎(しゃ)」と呼ばれる建物がありますが、ここも天皇の妻たちである女御(にょうご)・更衣(こうい)などの部屋でした。ここに住んだ奥さんは、「〜壺(つぼ)」と呼ばれます。全部で5つの「壺」があるのですが、重要なのは、「藤壺(ふじつぼ)」です。藤壺は弘徽殿と同格で、ここにも有力な中宮候補が住みました。

参考文献 

荻野文子『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』学研 2013

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