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「伊勢物語:東下り」の要点とは
- 旅の途中、各場所で歌を詠みながら残してきた人を思う男の心情が描かれる
「伊勢物語:東下り」の登場人物
- ある男
- 友人
「伊勢物語:東下り」の重要な場面
- 三河では花の美しさから、遠くまで来たことを思う歌を詠む
- 駿河では富士山に雪が積もっていることから、時間の流れを思う歌を詠む
- すみだ川では見知らぬ鳥から、愛する人をしのぶ歌を詠む
「伊勢物語:東下り」の内容要約
昔、ある男がいました。男は、自分なんて役に立たない人間だと思い込み、友人と一緒に東の方角に住む場所を探して旅に出ました。三河の国の八橋で、かきつばたという花が美しく咲いているのを見て、男は妻を思って歌を詠みます。
さらに進み、次は駿河の国に着きました。宇津の山では知り合いの修行者に会い、都にいる愛する人へ手紙を宛てました。そして、もう五月なのに富士山に雪が積もっていることに驚き、その気持ちを歌にして詠みました。
さらにどんどん行って、武蔵の国と下総の国の間にあるすみだ川に着きました。すみだ川には「都鳥」という知らない鳥がいたので、その鳥の歌を詠み愛する人の無事を願うと、一行はつい涙を流してしまうのでした。
参考
三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』