「十訓抄:大江山」の要点とは
- 名高い歌人である和泉式部の娘、小式部内侍の才能がよく表れたエピソード
- 才能があるからこそ、七光りのように扱われてしまうが小式部内侍は動じない
「十訓抄:大江山」の登場人物
- 小式部内侍
- 定頼中納言
「十訓抄:大江山」の重要な場面
- 歌人の歌合せの場で、小式部内侍は「母の力のおかげだ」と揶揄される
- 小式部内侍の冷静で見事な切り返しは、歌の才能があることの何よりの証拠となった
「十訓抄:大江山」の内容要約
歌人の歌合せに選ばれた小式部内侍に対し、定頼中納言は「母に使いにやった人が待ち遠しいのではないですか(名高い歌人のお母さんに、手助けしてもらっているのでしょう)」とからかいました。しかし、内侍は「大江山いくのの道の遠ければまだふみもみず天橋立(大江山を越えていく道のりは遠く、まだ天橋立をふんだことも、母の手紙を読んだこともありません)」とみごとな歌で切り返しました。
それから内侍は歌人としての評判が広がりました。それは当然のことですが、定頼中納言にはわからなかったのでしょうか。
参考
三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』