「宇治拾遺物語:絵仏師良秀」の要点とは
- 芥川龍之介「地獄変」のモデルにもなったストーリー
- 妻子を残した自宅が燃えていくのを眺めながら、自分の芸術を突き通す良秀の姿が描かれている
「宇治拾遺物語:絵仏師良秀」の登場人物
- 良秀
- 通りがかりの人
「宇治拾遺物語:絵仏師良秀」の重要な場面
- 良秀は自分の家が火事に見舞われたとき、笑っていた
- 良秀は火事という非常事態でも、その経験から良い絵が描けると周囲をあざ笑った
「宇治拾遺物語:絵仏師良秀」の内容要約
昔、絵仏師の良秀という人がいました。ある日、隣の家で火事が起こりましたが、妻子を残して自分だけが逃げ出し、道の向かいに立っていました。
良秀は、自分の家が燃えて大変な状態になっているというのに、時々笑っています。心配して来た人たちが不思議に思って聞いてみると、良秀は「不動尊の火炎を描くのが下手だったけれど、これで描き方が分かった。良い絵が描ければ新しい家もいくらでも建てられるのだから、もうけものだ」と人々をあざ笑ったのでした。
その後、良秀の絵は「よじり不動」と言って今でも人々に称えられています。
参考
三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』