動詞の活用の種類とは
あとに続く言葉によって、動詞の形が変化することを「動詞の活用」といい、このときの変化したそれぞれの単語の形を「動詞の活用形」という。
この活用形のパターンによって動詞の活用を分類したものを、「動詞の活用の種類」という。
動詞の六つの活用形
動詞の活用形には、次の六つがある。
- 未然形
- 連用形
- 終止形
- 連体形
- 已然形
- 命令形
動詞の活用の種類
動詞の活用の種類は、次の九種類である。
四段活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、活用語尾が「a・i・u・u・e・e」の音に変化する活用の種類
上二段活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、活用語尾が「i・i・u・uる・uれ・iよ」の音に変化する活用の種類
下二段活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、活用語尾が「e・e・u・uる・uれ・eよ」の音に変化する活用の種類
上一段活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、「i・i・iる・iる・iれ・iよ」の音に変化する活用の種類
下一段活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、語全体が「e・e・eる・eる・eれ・eよ」の音に変化する活用の種類
カ行変格活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、「こ・き・く・くる・くれ・こ/こよ」に変化する活用の種類
サ行変格活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、「せ・し・す・する・すれ・せよ」に変化する活用の種類
ナ行変格活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、活用語尾が「な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」に変化する活用の種類
ラ行変格活用:動詞の活用
動詞の活用のうち、あとに続く言葉によって、活用語尾が「ら・り・り・る・れ・れ」に変化する活用の種類
参考
「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年
「古文文法問題演習」河合出版2015年