「古事記:倭建命」の要点とは
- 倭建命は、西国討伐の直後、今度は東国討伐を命じられる
- 多くの人に助けられながら、倭建命は数々の困難を乗り越えていく
「古事記:倭建命」の登場人物
- 倭建命
- 倭比売命(おば)
- 弟橘比売命(后)
- 美夜受比売(結婚相手)
「古事記:倭建命」の重要な場面
- 伊勢神宮で、おばである倭比売命から草なぎの剣と嚢を与えられる
- 相模国の国造では与えられたものをつかって危険を回避する
- 走水の海では渡りの神に妨害されるが、弟橘比売命が身代わりとして海に身を投げたことで倭建命は救われる
- 尾張国に帰ってきた倭建命は美夜受比売と結婚し、彼女に草なぎの剣を預けて素手で伊吹山の神に挑む
「古事記:倭建命」の内容要約
父に恐れられている倭建命は、西の国を征伐したあとすぐ、東の国にも行けと命じられます。「父は自分に死んでほしいのでは?」と不信感を抱く倭建命に対し、おばの倭比売命は「草なぎの剣」と「御嚢」を渡して出発させます。
相模国の国造にて火で攻撃されてしまう倭建命ですが、受け取っていた草なぎの剣と嚢を利用して、無事に危機を回避します。
走水の海では海の神の怒りを買ってしまい先に進めなくなりますが、后である弟橘比売命が身代わりとなって海に身を投げます。体当たりの行動によって、倭建命は無事に先へ進むことができるようになります。
荒れていた神々を落ち着かせた倭建命は尾張国に帰って美夜受比売と結婚し、草なぎの剣を預け、素手で伊吹山の神と戦います。しかし、怒った山の神が降らせた雨に打たれ衰弱した倭建命は、伊勢の能煩野で故郷を想う歌を詠んで息絶えてしまいます。后や御子が駆けつけ、悲しみの歌を詠むと、倭建命の魂は白鳥に姿を変えて大空へ飛んでいきました。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』