連体詞とは:古文文法の基礎

連体詞の要点

  • 連体詞は、自立語で活用がない。
  • 連体詞は、体言のみを修飾する。

連体詞とは

単語のうち、自立語で活用がなく、体言(名詞)のみを修飾するものを「連体詞」という。

自立語とは

単語のうち、文節のはじめにあり、単独で文節を作ることができるものを「自立語」という。

活用とは

あとに続く言葉によって、単語の形が変化することを「活用」という。

連体詞の種類

連体詞には、次のようなものがある。主な連体詞は覚えておくようにする。
例:「あらゆる」
訳:すべての

例:「ありつる」
訳:例の

例:「いはゆる」
訳:世間でいうところの/周知の

例:「さしたる」
訳:たいした/格別な

例:「さる」
訳:そのような/立派な/ある

例:「ありし」
訳:いつかの

例:「いんじ」
訳:過ぎ去った

例:「あらぬ」
訳:違った/意外な/望ましくない

例:「なでふ」
訳:どのような/何々という/たいした(~でない→否定を伴う用法)

連体詞の注意点

  • 一つの連体詞が相反する二つの意味を持っていたり、下に付く語によって語の意味が変わったりすることがあるので注意する。
  • 現代語で連体詞に含まれるものでも、古文文法では「名詞+助詞」とされるものがあるので注意する。
    例:この、その、あの、かの、わが など
参考

「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年

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