係助詞「や」「か」「こそ」:古文文法の助詞の種類

係助詞「や」「か」「こそ」の要点

  • 係助詞「や」「か」は疑問と反語を表す
  • 係助詞「こそ」は係り結びがあり、文末は已然形になる。

係助詞「や」「か」の用法

係助詞「や」「か」には、主に次のような用法がある。

疑問
「~か」と訳す
反語
「~か、いや、~ない」と訳す
反語と疑問の違いは「疑問」は相手に答えを求めるのに対し、「反語」は疑問の形をとることで、強い否定を表す。

反語の例
近き火などに逃ぐる人は、「しばし」とや言ふ。
近所の火事などで逃げる人は、「ちょっと(待って)」と言うだろうか、いや、言わない。

係助詞「や」「か」の接続
文末は連体形になる。

係助詞「こそ」の用法

係助詞「こそ」には、主に次のような用法がある。

強意
(訳は不要)

ただし、結びの已然形の語が文末にならず、「こそ~已然形……」と、あとにも文が続いていく場合、逆接「~が……、~けれども……」の意味になる。

係助詞「こぞ」の接続
文末は已然形になる。

参考

「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年
「古文文法問題演習」河合出版2015年

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