「徒然草:九月二十日のころ」の要点とは
- 趣深さは日ごろの心がけから生まれるとして、それが垣間見えたある瞬間を取り上げたエピソード
- 客を帰してすぐ戸や鍵を閉めない女主人の心がけは、客にとって寂しさを残さず心地よいものになる
「徒然草:九月二十日のころ」の登場人物
- 私
- ある人
- 女主人
「徒然草:九月二十日のころ」の重要な場面
- 九月二十日、ある人とともに趣深い人が住んでいる家へ足を運ぶ
- 趣深い女主人は、客が帰ったあとすぐ戸を閉めるのではなくしばらく月を見上げていた
「徒然草:九月二十日のころ」の内容要約
九月二十日、ある人に誘われて月見をしていました。そこである人が、ふいに思い出したことがあると言って、ある家に立ち寄りました。そこは、趣深い雰囲気のある家でした。
しばらくすると、ある人は家を出て行きましたが、私はその優雅な様子が名残惜しくしばらく物陰から見ていました。すると、客を見送った女主人はその後しばらく月を眺めているのです。客が帰ったあと、すぐに戸を閉じて鍵を閉めると寂しい気持ちがするものですが、その女主人の優雅な立ち振る舞いは日ごろの心がけと言えるのでしょう。しかししばらくして、その人は亡くなったと耳にしました。
参考
三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』