覚えておきたい古文常識:宮中お仕事中央政府編|摂政,関白,太政官,近衛府

覚えておきたい古文常識:宮中お仕事中央政府編の要点

  • 摂政・関白が実権を握る人だった
  • 役所は「太政官」「近衛府」「蔵人所」
  • それぞれの役人にはランクがあった

「一の人(いちのひと)」とは摂政・関白!

平安時代の藤原氏は、娘を天皇の奥さんにして、「外戚政治」を行いました。実質的な政治の実権を握ったのは、天皇ではなく、摂政・関白という役職についた貴族でした。

「太政官(だじょうかん)」「近衛府(このえふ)」「蔵人所(くろうどどころ)」役所は大きく分けて3種類

政治に関わる役所は「太政官(だじょうかん)」「近衛府(このえふ)」「蔵人所(くろうどどころ)」。太政官は、政治の中枢機関で、大納言(だいなごん)・中納言(ちゅうなごん)など多くの役人がいます。「近衛府」は、宮中の警備・防衛を担当する皇宮警察です。「蔵人所」は天皇の男性秘書たちのいる役所です。

「上達部(かんだちめ)」と「地下(ちげ)」「役人もランクがあった!

太政官につくことができるのは、超上流貴族のみ。この人たちを「上達部(かんだちめ)(「公家(くげ)」「公卿(くぎょう)」「月卿(げっけい)・月客(げっかく)」といいます。昇殿を許された上級貴族を「殿上人(てんじょうびと)」といいます。上達部は会議中心の仕事を、殿上人は実務を行います。昇殿を許されない役人は、「地下(ちげ)」。「国守(くにのかみ)・国司(くにのつかさ)」=地方の知事のほとんどは地下でした。

参考文献

 荻野文子『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』学研 2013

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