「発心集:蓮花城、入水のこと」の要点とは
- 入水したものの、成仏することができず念を残してしまった蓮花城とその経緯について書かれている
- 入水すれば極楽往生できると思っている人が多いが、それは誤りだと示している
「発心集:蓮花城、入水のこと」の登場人物
- 蓮花城
- 登蓮法師
「発心集:蓮花城、入水のこと」の重要な場面
- 自分が死んでしまうことを悟った蓮花城は、入水することを決める
- 登蓮法師は、蓮花城が入水によって無事成仏できたと思っていたが、その矢先蓮花城の霊がやってくる
「発心集:蓮花城、入水のこと」の内容要約
蓮花城は自分がもうすぐ死んでしまうことを悟り、安らかに死ぬために水に身を投げることを決めます。仲が良かった登蓮法師はそれをやめさせようとしますが、蓮花城の決意が固かったために最終的には協力することにしました。
入水の日、蓮花城は念仏をとなえて身を投げます。うわさを聞きつけやってきた人たちも皆、涙を流しました。
数日後、登蓮法師のもとへ蓮花城の霊がやってきます。安らかに死んでいったはずなのになぜだろうと思う登蓮法師に、蓮花城は「実は、死ぬ直前に怖くなり止めてほしかった。それが叶えられなかったので極楽往生できなかったのだ」と語りました。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』