「徒然草:神無月のころ」の要点とは
- 神無月(十月)ごろの、著者の実体験と思われるエピソードが描かれている
- 著者は情緒深い風景の中に、人間の性が見えることで興ざめしてしまう
「徒然草:神無月のころ」の登場人物
- 私(著者)
「徒然草:神無月のころ」の重要な場面
- 自然ばかりの景色の中に、人が住んでいる気配があり、こんな場所にも人が住めるのかとしみじみ思う
- しかし蜜柑の木が厳重に囲まれているのを見て、とたんに人の性を感じて興ざめしてしまう
「徒然草:神無月のころ」の内容要約
陰暦の十月ごろ、来栖野というところを通ってある山里を訪ねることがありました。遠くまで続いていく苔の生えた細道を踏み分けていくと、心細く住みついている庵があります。
雫が垂れる音がするばかりで、とても静かな場所です。それでも閼伽棚に菊や紅葉を散らしてあるのは、人が住んでいる証なのでしょう。こういった場所でも人が住むことはできるのだなあ、としみじみ心打たれていると、ふと蜜柑の木を見つけました。その蜜柑の木は厳重に取り囲まれていて、それを見て興ざめしてしまいました。
参考
数研版『教科書ガイド高等学校 国語総合 国語総合 現代文編・古典編』