「徒然草:同じ心ならん人と」の要点とは
- 自分自身と、周囲の人との関係性について述べられている
「徒然草:同じ心ならん人と」の登場人物
- 自分と同じ心であるような人
- 自分と同じ心ではない人
「徒然草:同じ心ならん人と」の重要な場面
- 同じ心を持つ人と話すのは楽しいが、かと言って相手に背かないようにしているのは寂しいものだ
- 自分と違う心を持つ人とは、真の心の友になれないのだと感じるのもまた、寂しいものだ
「徒然草:同じ心ならん人と」の内容要約
同じ心を持つ人と、おもしろい話から世間の他愛ない話まで、心を慰めあって話すことができればきっと楽しいのでしょうが、そんな人はなかなかいるはずもありません。相手の心に少しでも違わないようにしようと思い、向かい合って座っているのなら一人でいるような気持ちになってしまうのでしょう。
お互いに話す程度なら「なるほど」と聞く価値があり、自分と意見が違えば「自分はそうは思いませんよ」、「それだから、そう思うのです」と語り合うなら寂しくないのでしょう。しかし実際のところ、不平を言える相手も真の心の友になるには大きな隔たりがあると思うのは、やり切れません。
参考
数研版『教科書ガイド高等学校 国語総合 国語総合 現代文編・古典編』