「蜻蛉日記:あまぐもにそる鷹」の要点とは
- 「なげきつつひとり寝る夜」から十五年後、夫婦仲はますます険悪になっている
- 作者は惨めな思いでいるが、子どものためには死ねないのだった
「蜻蛉日記:あまぐもにそる鷹」の登場人物
- 私(作者)
- 道綱
「蜻蛉日記:あまぐもにそる鷹」の重要な場面
- 思いつめた作者が出家を提案すると、道綱が「法師になる」と言う
- 出家したら鷹は飼えないと告げると、道綱は鷹を逃がしてしまう
「蜻蛉日記:あまぐもにそる鷹」の内容要約
つくづくと思い続けることは、夫に失望し、死んでしまいたいということばかりです。しかし、愛する道綱が頼るべき人もいなくなりどうなるのかと思うと、心配で死ぬに死ねないのです。
「いっそ出家でもしようか」と道綱に訴えると、道綱は「お母さんが出家して尼になるなら、僕も法師になる」と言ってひどく泣きました。
切なさのあまりに「冗談だよ」と笑って、「出家したら鷹は飼えなくなってしまうけれどどうするの?」と聞くと、道綱は小屋に入れていた鷹を逃がしてしまいました。大切な鷹を逃がし、法師になる決意を示す道綱はとてもいじらしく、涙をこらえきれませんでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』