「風姿花伝:年来稽古条々」3分で理解できる予習用要点整理

「風姿花伝 年来稽古条々」の要点とは

  • 能楽評論として、能の世界の教えが語られている
  • 能だけではなく、すべての人の成長について同じことが言える

「風姿花伝 年来稽古条々」の登場人物

  • 十七、八歳ごろの少年
  • 二十四、五歳ごろの人

「風姿花伝 年来稽古条々」の重要な場面

  • 十七、八歳ごろは人生の転換期になるが、今を大切に稽古しつづけるしかない
  • 二十四、五歳ごろには成功することもあるが、謙虚に生きなければならない

「風姿花伝 年来稽古条々」の内容要約

十七、八歳のころは難しい時期で、少年期とは声や姿も変わり転換期となります。これまでの魅力(花)を失い、観客から笑われる恥ずかしさなどもあり、意欲を失ってしまいがちです。

この頃の稽古では「一生の分かれ目は今だ」という意識を持って、人に笑われても気にせずに稽古を続けるしかありません。ここで諦めては上達しません。

二十四、五歳になると、能を成功させるための条件が定まり、芸が確立しはじめます。

この時期は注目も集まり、他の人に勝つこともあります。しかしそれはあくまで若さゆえの、一時のものです。

一時的な成功で、能を極めたように勘違いしてはいけません。未熟な段階であることを理解して、いっそう稽古に励むべきです。

参考

東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』

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