「土佐日記:忘れ貝」3分で理解できる予習用要点整理

「土佐日記:忘れ貝」の要点とは

  • 愛しい人を忘れられるという「忘れ貝」へ、亡くした子への思いを託した歌が詠まれる

「土佐日記:忘れ貝」の登場人物

  • 船頭
  • ある人
  • 子どもを亡くした人

「土佐日記:忘れ貝」の重要な場面

  • 船頭は天気を予測できず、一日船を出さないままでいた
  • 浜辺に落ちていたきれいな貝を見て、子どもをなくしたつらさを歌に詠む

「土佐日記:忘れ貝」の内容要約

二月四日、船頭が「天候が悪いので船を出さない」と言いました。しかし一日中風さえも吹きません。船頭は天気の予想さえできない愚か者です。

この港の浜には、美しい貝や石がたくさんあります。そこで船にいる子どもを亡くしてしまった人が「寄する波打ちも寄せなむわが恋ふる人忘れ貝下りて(波よ、忘れ貝を打ち寄せてください。そうすれば私は、亡くした人を忘れられるという忘れ貝を拾ってきますから)」と詠みました。

するとある人が耐え切れず、「忘れ貝拾ひしもせじ白玉を恋ふるをだにも形見と思はむ(忘れ貝なんて拾わない。せめてあの子を思う気持ちを形見と思おう)」と返しました。亡くなってしまった女の子のことは、いっそう可愛らしく思えるものなのです。

参考

三省堂『教科書ガイド高等学校国語総合(古典編)』

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