「徒然草:筑紫に、なにがしの押領使」の要点とは
- 逸話や不思議な話を集めた段に分類される話
- 信じるという強い思いが不思議な力を持つことを語っている
「徒然草:筑紫に、なにがしの押領使」の登場人物
- 筑紫の押領使某
- 二人の武士
「徒然草:筑紫に、なにがしの押領使」の重要な場面
- 筑紫の押領使は、大根がとても身体にいいものだと信じて毎日二本ずつ食べていた
- 城の警備が手薄なとき、敵に襲撃されるが、何者かによって助けられた
「徒然草:筑紫に、なにがしの押領使」の内容要約
昔、筑紫の押領使が、大根は身体によく、どんな病気にも効く万能薬であるということを信じて、長年のあいだ毎日二本ずつ食べていました。
城の警備が万全ではないとき、敵の襲撃を受けてしまいました。しかしどこからともなく、屈強な武士が二人現れ、敵を撃退してくれました。命を助けられた押領使が、二人に正体を聞いてみると、二人は押領使が長年食べ続けてきた「大根」の化身であると答えて姿を消したのです。
押領使自身が、大根の効き目を信じきっていたからこそ、このようなご利益を受けることになったのでしょう。
参考
東京書籍『教科書ガイド国語総合(古典編)』