「更級日記:門出」の要点とは
- 都を離れた作者が「物語」に強い関心を抱く様が描かれている
- 田舎での生活が退屈だったことが、物語に惹かれる理由として考えられる
「更級日記:門出」の登場人物
- 私(作者)
- 姉や継母
「更級日記:門出」の重要な場面
- 姉や継母を通じて「物語」を知った作者は憧れを抱く
- 物語を知ることができないじれったさに、作者は薬師仏をつくって祈る
「更級日記:門出」の内容要約
片田舎の上総国で育った私は、姉や継母が物語について話すのを聞いて、物語の中の世界にとても憧れました。しかし姉や継母の語る内容はとぎれとぎれで、細かい部分も知りたいというのに思う通りに語ってくれません。じれったく思った私は自分の背丈ほどの薬師仏をつくって、「どうか私も都へいって、たくさんある物語をもっと知ることができますように」とお祈りしました。するととうとう、十三歳のとき、上京することが決定したのです。
いよいよやってきた門出の日、出発のため車に乗ろうとしてふと見ると、がらんとした家の中に薬師仏がぽつんと立っているのが見え、寂しさのあまり思わず泣いてしまいました。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』