活用形の要点
- 単語の活用形には、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の六つがある。
- 活用形は、あとに続く言葉によって見分ける。
活用形とは
あとに続く言葉によって、単語の形が変化することを「活用」という。
例:書く
- 書か(ず)
- 書き(たり)
- 書く(。)
- 書く(とき)
- 書け(ども)
- 書け(。)
このときの変化したそれぞれの単語の形を「活用形」という。
活用する単語
活用する単語は、動詞、形容詞、形容動詞、助動詞の四品詞の単語である。
語幹と活用語尾
単語が活用するとき、変化しない部分を「語幹」、あとに続く言葉によって変化する部分を「活用語尾」という。
例:書く
語幹:か
活用語尾:(ず)・き(たり)・く(。)・く(とき)・け(ども)・け(。)
古文文法の六つの活用形
活用形には、次の六つがある。
未然形
「~ず」に続けることができる。
まだそうなっていないことを表す。
連用形
「~たり」に続けることができる。
用言に続くほか、文の切れ目にくる場合や、助動詞があとに続く場合がある。
終止形
「~。」と言い切ることができる。
助動詞が続く場合もあるので注意する。
連体形
「~とき」に続けることができる。
主に体言に続く。体言と同じように用いられる場合や、言い切りのように用いられる場合もあるので注意する。
已然形
「~ども」に続けることができる。
すでにそうなっていることを表す。
命令形
「~。」と命令の形で言い切ることができる。
カ行四段活用語幹「書」
基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
---|---|---|---|---|---|---|
書く | か | き | く | く | け | け |
接続とは
語の直後に別の語が続くことを「接続」という。
古文文法では、接続によって意味が異なる場合があるので注意する。
- 花散らば(未然形+ば)…花が散るならば
- 花散れば(已然形+ば)…花が散ったので
参考
「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年 「古文文法問題演習」河合出版2015年