助動詞「べし」の要点
- 助動詞「べし」には推量・意志・適当・当然・可能・命令の意味がある。
助動詞とは
付属語で活用する単語を「助動詞」という。
助動詞「べし」の意味
助動詞「べし」には、主に次の意味がある。
推量
訳:「~だろう・~にちがいない」
意志
訳:「~しよう・~するつもりだ」
適当
訳:「~のがよい・~のがよろしい」
当然
訳:「~のはずである・~すべきだ・~なければならない」
可能
訳:「~できる」
命令
訳:「~なさい・~せよ」
助動詞「べし」の活用
助動詞「べし」は、次のように活用する。
基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
---|---|---|---|---|---|---|
べし | (べく) べから |
べく べかり |
べし | べき べかる |
べけれ |
○ |
助動詞「べし」の接続
「べし」:終止形に接続、ただし、終止形が「り」で終わる語は連体形に接続する。
助動詞「べし」と「まじ」の関係
助動詞「まじ」は、「べし」の意味に打消の意味を加えたものなので、セットで覚えておくとよい。
参考
「必携古典文法ハンドブック」Z会出版2011年 「古文文法問題演習」河合出版2015年