「源氏物語:車争ひ」の要点とは
- 正妻である葵の上と愛人である御息所の争いの様子が描かれる
- 愛人・御息所の切ない思いが歌として詠まれる
「源氏物語:車争ひ」の登場人物
- 大殿(葵の上)
- 御息所(六所の御息所)
- 光源氏
「源氏物語:車争ひ」の重要な場面
- 葵の上が身分の高い女性の車と争うが、それは愛人である御息所の車だった
- 帰ろうとする御息所も光源氏の姿を一目見て、涙を流す
「源氏物語:車争ひ」の内容要約
御禊の行列が行われる日、大殿は懐妊中のため気分もすぐれず、また普段からあまり見物に行かないのですが、周りから薦められ見物に行くことにしました。
一条大路はとても混雑していて、車をとめるにも苦労するほどでしたが、他の車を立ち退かせます。その中にはお忍びで来ていた身分の高い女性の車もあり、争いが起きました。
お忍びで来ていた車は、心を休めるために来ていた御息所のものでしたが、その車も追いやられてしまいます。御息所はなんのために来たのだろうと悔しい思いをします。
御息所は帰ろうとしますが、やはり光源氏の姿を待ってしまいます。光源氏は葵の上の前では真面目に振る舞いますが、自分には気がつかず、御息所は嘆きの歌を詠みます。それでも、光源氏の立派な姿を見られなければ、さらに心残りだっただろうとも思うのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』