「枕草子:雪のいと高う降りたるを」の要点とは
- 雪の景色にまつわる、清少納言の聡明さが伝わってくるエピソード
- 『白氏文集』の「香炉峰の雪は簾をあげてみる」という詩をふまえた機転のきいたやりとりが描かれている
「枕草子:雪のいと高う降りたるを」の登場人物
- 私(清少納言)
- 中宮定子
- 女房たち
「枕草子:雪のいと高う降りたるを」の重要な場面
- 雪の日に、中宮が「香炉峰の雪はどんな風でしょう」と尋ねる
- 清少納言が御簾を高くあげたので、女房たちも上手い切り返しだと感心する
「枕草子:雪のいと高う降りたるを」の内容要約
ある日、雪が高く降り積もっているというのにいつもとは違い御格子をおろしたままにして、火を起こしてお仕えをしていました。そのとき、中宮様が「香炉峰の雪はどんな風でしょう」と尋ねました。それは既存の詩になぞらえた「外の雪景色を見てみたい」という意味だったと分かったので、私は御簾を高くあげました。中宮様も笑っています。
女房たちは「その歌のことは知っていたけれど、すぐには思いつきませんでした。やっぱりあなたは、中宮様にお仕えするのにふさわしいわ」と感心してくれました。
参考
数研版『教科書ガイド高等学校 国語総合 国語総合 現代文編・古典編』