「枕草子:宮に初めて参りたるころ」の要点とは
- 自分に自信のもてない清少納言は、夜にだけ中宮に仕える
- 中宮の美しさの前で、顔を上げることも手を差し出すこともできない
「枕草子:宮に初めて参りたるころ」の登場人物
- 清少納言
- 中宮定子
- 女房たち
「枕草子:宮に初めて参りたるころ」の重要な場面
- 寒い季節、袖口からちらりと見えた中宮の手の美しさに清少納言は驚く
- 中宮は消極的な清少納言にも様々な話を持ちかけ、優しく接する
「枕草子:宮に初めて参りたるころ」の内容要約
清少納言は中宮に仕えはじめたころ、自分の見た目が醜いという理由から自信が持てず、夜にだけ中宮のもとへ仕えていました。中宮は絵を見せてくれますが、清少納言は恥ずかしがって顔を上げることも手を差し出すこともできません。袖口から見える中宮の手はとても美しく、清少納言は「こんな人がいるのか」と驚くほどでした。
明るくなってくると顔が見えてしまうので、明け方に清少納言は局に帰りたくなってしまいます。しかし中宮は「もう少しいなさい」と言います。女房が格子を上げようとすると、中宮はそれを止めさせて、さらにお話を続けます。しばらく時間が経つと、中宮は清少納言の気持ちを察するように「帰りたかったら帰ってもいいから、夜は早く来てくださいね」と言いました。
清少納言が下がり、女房たちが格子を上げると、外はきれいな雪景色でした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』