「無名草子:文」の要点とは
- 手紙というものがどれほどすばらしいかを語った内容
「無名草子:文」の登場人物
- 何年も会っていない人
- 亡くなった人
「無名草子:文」の重要な場面
- 今会えない人や亡くなってしまった人とも、顔を合わせている気持ちになれる
- さらに時間の隔たりがあっても、文字を通じて後世に伝えることができる
「無名草子:文」の内容要約
手紙はとてもすばらしいものです。会っていない人でも、手紙を見ればその人と今向き合っているような気持ちになります。面と向かって言えないことも表現できるので、向き合って話すことに劣りません。
昔親しくしていた人の手紙を見つけると、受け取ったときの気持ちを思い出しうれしいものです。ましてや亡くなった人が書いた手紙を見ることは、とてもしみじみとして心に迫ります。
人との交流は、向かい合っているときだけのものであり、時間がたてば消えてしまいます。しかし手紙ならば、当時のまま変わらずにそこにあるというのが、とてもすばらしいことです。
古い時代の出来事や知らない世界のことも、文字がなければ書き伝えることができません。そう思うと、文字でつづられた手紙ほどすばらしいものはこの世にないのでしょう。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』