「竹取物語:天の羽衣」の要点とは
- これまで求婚を迫ってきた皇子とは違い、帝に会ったかぐや姫は人間らしい感情を持ち始める
- しかし天の羽衣を着たかぐや姫は、感情も忘れて天へ帰っていく
「竹取物語:天の羽衣」の登場人物
- 天人
- かぐや姫
- 翁
「竹取物語:天の羽衣」の重要な場面
- 真夜中、翁の家に天人がやってきて「かぐや姫を返してほしい」と告げる
- 天の羽衣を着る前に、かぐや姫はこれまでの思いを手紙にしたためる
「竹取物語:天の羽衣」の内容要約
真夜中にも関わらず翁の家の周りが明るくなり、空から天人が降りてきました。兵士は戦う気力がなくなり、ただ見守ることしかできません。
天人が翁を呼ぶように告げると、翁は酔ったような気分になり天人の前に伏してしまいました。
天人は、翁が善いことをしたので少しのあいだかぐや姫を授けたことと、かぐや姫は天の世界で罪を犯したので地上に送ったが、償いが終わったので返してほしいことを告げます。
翁は、天人が言うかぐや姫は別にいるのではないかと言い、かぐや姫を返すことを拒否します。しかし天人が声をかけると勝手に戸が開き、かぐや姫が出てきました。
天人はかぐや姫に「不死の薬を飲み、天の羽衣を着なさい」と言いました。
かぐや姫は天の羽衣を着る前に「言い残さなければならないことがあります」と、帝に手紙をしたためました。
かぐや姫は手紙に、宮仕えできなかったお詫びを書き、歌を詠みます。そして手紙と不死の薬を残したかぐや姫は、天の羽衣を着て天にのぼっていってしまいました。
参考
東京書籍『教科書ガイド国語総合(古典編)』