「無名草子:紫式部」の要点とは
- 紫式部が『源氏物語』をいつ書いたのかにまつわる二つの説が語られている
- 『紫式部日記』には、彼女の思慮深く控えめな性格があらわれている
「無名草子:紫式部」の登場人物
- 紫式部
- 藤原道長
- 中宮彰子
「無名草子:紫式部」の重要な場面
- 『源氏物語』は宮使えの前に書かれたのか、後かという二つの説が語られる
- 紫式部は、日記の中でさえ道長へなれなれしいことを書いたりしない
「無名草子:紫式部」の内容要約
『源氏物語』は、中宮彰子に命じられて書いたという説と、紫式部が宮仕えをするより前に書いたという説がありますが、どちらが本当なのでしょう。『紫式部日記』によると、紫式部ははじめ付き合いにくい人だと周りから思われていたものの、実際はぼんやりした未熟者で驚かれたそうです。
その日記には、紫式部が主君である藤原道長をすばらしいと思いながらも、なれなれしく書いていないところが立派です。彰子も道長も親しみやすいと書いてあるところは紫式部の控えめな性格に似つかわしくありませんが、これは二人の性格によるものなのでしょう。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅱ部』