「世間胸算用:小判は寝姿の夢」の要点とは
- 楽をしてお金をほしがった男と、その家族の話
- 貧しい男が、最後にはお金への執着を手放す
「世間胸算用:小判は寝姿の夢」の登場人物
- 貧しい男
- 男の女房
「世間胸算用:小判は寝姿の夢」の重要な場面
- 男のお金に対する強い執着が幻覚を生む
- このままでは飢え死にしてしまうと思った女房は、前金をもらい働きに出る
「世間胸算用:小判は寝姿の夢」の内容要約
「夢の中でも暮らしのことを忘れるな」という言葉があるように、働かなければお金は手に入りません。お金を拾う夢はあさましいものです。
大晦日の日、ある貧乏人が、働かずにお金持ちになりたいと願って寝るとその思いが小判の山となって現れました。しかし、奥さんを呼ぶとすぐ消えてしまいます。男は金持ちになれるなら来世は地獄に落ちてもいいと思い始め、その思いが働いて男に地獄を見せるようになります。
女房はそんな男の情けない姿に嘆き、乳飲み子を残して働きに出ます。
その夜男は、乳飲み子の世話をする近所の女性が「女房の職場の主人は美人が好きだ」「主人の先妻は女房に似ているらしい」と噂しているのを聞きます。男はいてもたってもいられず、受け取っていた前金をたたき返して女房を連れ戻し、親子三人で正月を迎えるのでした。
参考
東京書籍『教科書ガイド精選古典B(古文編)Ⅰ部』